所在地:トレンティーノ・アルト・アディジェ州 ボルツァーノ県 アッピアーノ
設立:1907年
白ワインの産地として名高い、イタリア北部のアルト・アディジェ州。イタリア屈指の“ビアンキスタ”(白ワイン専門家)の醸造家、ハンス・テルツァー氏が腕をふるうこのワイナリーはカンティーナ・ソチャーレ(醸造協同組合)ながら、イタリアのワインガイドブックで「2000年ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたほどの実力を持つワイナリーです。
また、醸造家のハンス・テルツァー氏は、南チロル(アルト・アディジェ県の別名)における白ワイン醸造家として世界的に有名で、世界の醸造家ベスト10に選ばれた実力の持ち主です。
トップ・シリーズ、“サンクト・ヴァレンティン”シリーズは、1986年にリリースされ、当初は、サンクト・ヴァレンティンの畑で収穫された厳選ブドウが使われていました。45hl/haという収量、完熟ブドウの使用、樹齢20年を超える畑、というポイントがこのシリーズの特徴です。
カンティーナにおいても細心の注意をはらい、ブレンドする前に更にセレクションをすることによって、最初のリリースから20年以上経った今でも、高い評価を獲得し続けています。現在、サンクト・ヴァレンティンシリーズは10種類のラインナップをもち、トータルで50万本が生産されています。
今では、サンクト・ヴァレンティンの周りの畑のブドウも使われていますが、コンセプトは20年前から変わりません。つまり、収量をおさえ、完熟したブドウを使い、それぞれのブドウ品種の特徴に合わせた最適な醸造をする、ということです。