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ヴィニエティ デル ヴルトゥーレ社
濃厚で柔らかい、衝撃のおいしさ/ファルネーゼがバックアップ
《オーナー》 ファルネーゼ ヴィニ
《エノロゴ》 マルコ フラッコ、アルベルト アントニーニ、デニス ヴェルディキア
《葡萄園》 170ha
ヴルトゥーレの農協が破産。農家は葡萄を造り続けていましたが、誰も葡萄を買わないので、ファルネーゼが農協に出資することにしました。広大な畑がありますが、そのうち170haを選んでヴィニエティ デル ヴルトゥーレを造っています。
畑は火山灰土壌で、標高500m以上の高い所にあり、冷涼です。アリアーニコは晩熟ですが、成長過程では涼しい気候を好むため、適しています。ワイナリー自体も標高600mにあります。グリーンハーヴェストしています。平均樹齢60年で、中には80年のものもあります。樹が古いので、収穫量はあまり多くありません。晩熟なアリアーニコの収穫は11月で、機械を使わず手摘みです。朝の気温は8度位で、標高900mの場所では、雪が降ることもあります。有名になってきて、葡萄を売りに来るようになりましたが、良い農家とは契約して、農協より高い価格で買い取っています。
エノロゴのデニス ヴェルディキア(31歳)は、アブルッツオ出身。2年間アルゼンチンで修行し、アルベルト アンオトニーニに出合ったのが、参加のきっかけです。ここに来るまでは、アリアーニコの醸造をしたことはありませんでしたが、皮の薄さと実際に食べてみて、ピノ ノワールと同じようにやってみようと思いました。ニュージーランドにいた時に学んだピノ ノワールの醸造についての知識と経験が役立っています。例えば、皮が薄いためポンプを使うと攻撃的なタンニンが出てしまうので、ピノ ノワールと同じようにポンプを使わないといった具合です。デニスは、「バジリカータは素晴らしいエリア。アリアーニコは非常にポテンシャルの高い葡萄。根が地中深くまで這う品種で、ネッビオーロのような力強さがあり、非常に長く熟成出来る。この農協には十分な広さの畑があり、樹齢の古い樹も多い。やりたいことが何でも出来る。是非畑を見てほしい。」と語っています。